バンドやろうぜ!”どう”曲がいい?

 

「バンドやろうぜ!曲が良い!」

 

 TLに一人でもバンやろのフォロワーがいれば1度は聞いた(見た)ことがあるであろうこの言葉。バンやろユーザーはかなり高い頻度で口にしていますが、ほんとに“バンドやろうぜ!曲がいい”わかる。私も何度もツイートしてきました。

元々語彙の多い人間ではないのでこの言葉を乱用してしまうのですが、バンやろ未プレイの人や曲を聞いたこともない人にはそのワードでは良さが1mmも伝わってこないのではないでしょうか。聞いてもらえばわかる!!!なにはなくとも聞け!!!!!確かにそう。聞いてもらえばわかる。でもオタクって基本的に忙しいんですよね。例えこのはてブを布団の上で寝そべって読んでいるとしても。“知らないコンテンツに時間を割くほどの暇はねぇ”。たしかに。私も知らないジャンルだったら同じことを思います。ソシャゲってなんだかんだ最初のDLに時間かかるし、なにより始めるのめんどくさい。概要もわからないままプレイするのってハードルが高い。

なので今回は私がバンやろ内で推しているバンドBLASTを例に、バンドやろうぜ!がどう曲がいいのか、思っていることをつらつらと書きたいと思います。

 

◆「バンドやろうぜ!曲がいい!」「喧嘩売っとんのか」

 正直、曲がいいコンテンツなんて他にも沢山あると思います。アイドル戦国時代を経て、二次元アイドルも沢山増えました。ソシャゲでもキャラが人気声優の声で歌う・踊る・演奏するなんて当たり前。その中でバンやろは曲がいい!曲がすごい!って言ってるユーザーを見た皆さま方、まるでその他のジャンルの曲のクオリティが低いとでも言いたいんか?ア?と思ったことが1度はあるかもしれません。もしあったらすいません。そんなつもりは一切ございません。

 バンドやろうぜ!はSony Musicアニプレックスがタッグを組んで企画された音楽リズムゲームなので、楽曲の力の入れ具合はほんとすごいです。リリース直後はバグに次ぐバグで初期ユーザーを振るいにかけまくってましたが、それに目をつむれるくらい装備された楽曲はクオリティが高いです。

バンやろメイン4バンドのボーカル担当は現役バンドのボーカルや歌唱力の高い声優、蒼井翔太さん、黒沢ともよさん。また楽曲制作陣も錚々たるメンバーがそろっています。でもさぁ、これもさぁ、人気声優×有名アーティストがタッグを組んだ楽曲がありふれた昨今ではパンチに欠けない?ウーンそうだよねぇ…。

 では、バンドやろうぜ!“どう”曲がいいのか。

私がバンやろの楽曲でいいなぁと思うところは、“その楽曲が実際にキャラクター達の体験から生み出されたものだと思える”ところです。

 

◆BLASTの主人公は東雲大和ではなく、巻宗介である。

 これから話題に出すBLASTを先にちょこっと説明。

BLAST(ブレイスト)は

・Vocal. 東雲大和(CV.生田鷹司)

・Guitar. 巻 宗介(CV.増田俊樹)

・Bass. 佐伯 翼(CV.山下大輝)

・Drum. 白雪徹平(CV.石谷春貴)

の4人からなる男子高校生バンド。

 

緋ノ山第一高校に通う宗介(Gt.)が中心となり、同学校の翼(Ba.)、徹平(Dr.)と共に結成。正規ボーカルが決まらない状態が続いていた中、ビギニング・Rの出演に合わせて17人目のヘルプメンバーとして大和が一時加入する事に。アグレッシブで熱い曲調が特徴。

※公式サイトより→http://www.banyaro.net/chara/blast.html

 

 アプリのアイコンになっている茶髪の子はこの大和です。そこで察していただけた方もいるかもしれませんが、BLASTはいわゆる主人公ポジションにいるバンドになります。(注:バンやろはBLASTを含めたメイン4バンド全員が主人公です。ここではキャラクターの属性として“主人公”というワードを使わせていただいています)

 高校生という人生で一番熱くて青くて勢いがある男子4人が、まさに王道を突き進んでいく。イメージカラーは赤!キャラクター紹介出席番号1番!!友情!努力!!勝利!!!さらには血統!!!!!というジャンプ4大属性すべてを持ち合わせているのがこのBLASTです。

 本編でBLASTの曲作りはすべてリーダーの宗介が担当しています。その宗介は大のギター馬鹿。不愛想で口が悪い(ブレイストは宗介が無礼だから無礼スト…というわけではない)、勉強する時間も食事の時間も寝る時間も人付き合いも何もかもを削ってギターのスキルを磨くような、頑固で向上心の高い音楽に命を捧げているキャラクターです。ガムシャラに上を目指す、トップじゃなきゃ意味がねぇ、俺について来られねぇ奴は問答無用で切り捨てる、その性格のせいで今までクビにしてきたボーカルは16人。そこに、ヘルプメンバーとして大和が加入、BLASTのメインストーリーはそこから始まります。

 17人目のボーカル大和は元野球部エースピッチャー。交通事故で選手生命を絶たれ、野球部の応援団になりますが、声がデカすぎてチアの声援が聞こえないという理由で団員から離れて練習していたところを宗介に声をかけられます。趣味は食う!寝る!遊ぶ!吠える!音楽に関してはド素人。でもバンドに入ったからには天下一を目指す!とこれまた我が強い猪突猛進キャラ。というか勢いは重機機関車、いや戦車、もしくはロケットミサイル。強そうな奴がいっぺぇいるなぁ!オラワクワクすっぞ!!!

バンドのことをなにも知らないくせに天下一だテッペンだと甘いことぬかす大和に最初宗介は反発して正規ボーカルとして認めようとしません。自分で声かけたくせに。(あくまで臨時だからね)。その宗介が、だんだんと大和を認めることによって、固定観念や劣等感を捨て、開けた世界で成長していく。その過程で徹平の孤独や、翼のコンプレックスともメンバー全員で向き合ってみんな一緒に前へ進んでいきます。

 それを表すのが、シナリオだけでなく、BLASTの楽曲です。お待たせしました。本題はここです。オタクに推しの話をさせると長い。大変申し訳ありません。

 

 宗介はあまり自分の内面を口に出すことはないけど、その代わりに曲は口ほどにものを言う。BLASTの曲の詞には、その時の宗介の心が表れています。

大和加入前に作った「Dreamer」と、本編第一章最終曲「Resonance」。どちらも作詞作曲は宗介ですが、明らかに心境の変化がある。本編を読み進めていくと、リアルタイムで実感できます。

バンやろ世界のギャは言った。

「今のボーカルになってから宗介様の書く曲変わったよね」

「わかるー。なんか丸くなったっていうか。トゲがとれたっていうか。」

前の方が好きか今の方が好きかはそのギャによりますが。私は全部好きだよ!変わったけれど、無くなってしまったわけではないから。過去も未来も全部連れていくから。光の向こうへ。

 またさらにバンやろメイン4バンドのキャラクターは(大和以外)全員、フェイバリットバンドに実在しているバンドを設定されていて楽曲制作に携わるキャラは少なからずその影響を受けてたりするのですが(リアルだよね~)(自分の推しバンドがキャラと被っているか良かったらチェックしてみてください)、宗介が一番バリバリ影響受けてんじゃないですかね。この件は若干メタ発言になるので言及は避けますが。

 本編通してBLASTの中で一番変化があったのは間違いなく宗介。そしてその内面がユーザーに見える形で描かれている。そういう意味で、いかにも主人公!って顔してセンターにドンと構えている大和ではなく、宗介がBLASTの主人公なんだと私は思います。むしろ大和の本心こそいまだにわかってない。何考えてんの?

 

◆バンやろの曲は“キャラクターソング”ではなく、“バンド楽曲”である。

  質の良いコンテンツで溢れた昨今、キャラクターやストーリーを表現した良曲はいっぱいあります。でもバンドやろうぜ!はイメージソングじゃない。りんごの歌を作ろう!赤い!果物!おいしい!じゃなくて、「俺はりんごだ…名前はまだない。いつかこの実が落ちたとき、その先になにがあるのだろう」がバンやろの楽曲です。そこには、その曲を作ったキャラクターが見た景色や触れた人物や感じた焦燥や、苦悩や、感動や、忘れたくない、伝えたい想いが込められている。その瞬間、その楽曲は確かにそのキャラクターのものなんですよね。「バンドやろうぜ!は現実」。これもバンやろユーザーがよく使うフレーズですが、本当に楽曲の中にそのキャラ達が生きている。この曲を自分が聞いている同じ時間同じ世界にキャラが存在しているかのような。そんな楽曲たちが私は好きです。もちろんそういう曲はバンやろだけじゃなく、他のジャンルにもあります。「バンドやろうぜ!“どう”曲がいい?」って聞かれたときの私の答えはこれです。

 

◆さいごに

  バンドやろうぜ!は2018年7月31日をもってアプリの更新を終了します。あくまで、“更新”終了です。配信終了のお知らせはまだ来ていませんし、今後他の媒体にうつる可能性もあります。楽曲もCD販売やDL配信しています。さらにリアルライブも開催されています。ボーカル担当の声優陣に加え、実際に現在の音楽シーンで活躍されているバンドマンが同じステージでキャラクターとして演奏しています。オルスタです!普通にバンドのライブです!!!リアルライブは他ジャンルに劣らない!クオリティが鬼!!!!胸を張って言える!!!!すげぇぞ!!!youtubeにて公式が動画を上げているのでぜひ見てください。(1周年記念ライブ①→https://www.youtube.com/watch?v=7uLkxVwqrDU

 

 今回の記事を読んで1mmでも気になったらアプリをDLしてプレイしてみてください。音ゲーとしての操作は易しめなのでリズムゲームが苦手な方でもできます。逆に難しくないとやりがいを感じない!という方も最高難易度EXは中々にやりがいのあるものになっていると思います。課金してくれ!とは言いません。基本プレイは無料です。無料で最終章まで読めます。シナリオ読むのめんどくさい、という方は楽曲だけでも試聴してみてくださると嬉しいです。今回記事の中で出したBLASTは王道バンドロックですが、ヴィジュアル系・キュートポップ系…ヒップホップもあるよ!ぜひ自分にあった曲やバンドを見つけてみてください。

 

 拙い文章ではありますが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

バンドやろうぜ!

 

公式HP→http://www.banyaro.net/

iOShttps://itunes.apple.com/jp/app/bandoyarouze!/id1138620471?ls=1&mt=8

Androidhttps://play.google.com/store/apps/details?id=jp.anx.banyaro